先輩×後輩
積算部
室伏
「当てた」時が、気持ちいい。
チームで働いている実感があります。
吉田
素直な人ならきっと大丈夫。
私が手取り足取り、教えてあげます。
積算部
室伏
「当てた」時が、気持ちいい。
チームで働いている実感があります。
吉田
素直な人ならきっと大丈夫。
私が手取り足取り、教えてあげます。
1級管工事施工管理技士
2015年3月入社
建築積算士
2022年2月入社
吉田: 積算業務は官公庁と民間の両方があります。さらに設備と建築に分かれていて、私は設備の分野で官公庁を担当しています。
室伏: 私は建築のほうを担当しています。
吉田: 官公庁は発注者側で案件毎に予算を立ててあるので、その予想を行います。材料と労務から成り立っている複合単価を積み重ねていって全体の金額を算出し、この工事だったらこの金額で落札できるかな、と「当てにいく」わけですね。具体的には、落札予想額に対して原価を照らし合わせた試算表を作り、検討書の形で社長に提出します。「いくらで行きますか?」と。
室伏: 積算部としてはこの数字で行きたい、一方で、社長としては自分で決めたいラインもあります。実際には、我々の数字が当たってる時もあるし、社長のひと言でうまくいくケースもあります。
吉田: どうしても取りたい案件だと、スクリーンに投影して「この案件を狙いたい!」と力説することもあります。官公庁だと企業ごとの評価点も影響するので、他社はこれくらいだからウチは勝てる!みたいな議論をします。
室伏: そんな中、社長のひと声で当たることもある。
吉田: 何か持ってるというか、不思議です(笑)。でも現実的には部材1個の単価の値段を見誤るだけで、最終金額には大きな差が出るような繊細な業務です。数量が何千という案件もありますから。地道な積み上げが必要ですし、場合によっては設計協力業者さんを調査していただき、単価を調べることもあります。
室伏: 最近では価格も特に流動的で、部材の値段だけで無く、職人さんの工賃も変動します。さらに紛争や気候変動など、世界的な状況まで影響してきます。
吉田: 極端な話、昨日と今日で値段が変わる、ということだってあるんです。
室伏: 情報が入ったら、すぐ部内にラインで共有したり。ここ1〜2年は特にそんな状況です。
吉田: だからこそ入札して当たった時の達成感は、この仕事ならではのもの。
室伏: もうほんとに、気持ちいい!
吉田: ただ、当てて勝つためには、やみくもに入札に挑んでも成果は出ません。過去の事例を研究して、取れなかった場合の状況分析を行います。実はいま、入札したくても工事に対応するキャパが無く、積算業務はいったんお休みの状態。でも、そんな今だからこそ、勝つためのロジックを立てる時間としてじっくり分析を行っています。
室伏: 勝つ会社はちゃんと分析をしている。これは競合を調べてもハッキリ出ています。
吉田: 積算をAIで、というのはちょっと前から言われていて、私たちも研究はしています。ただ、覚えさせるデータが膨大な量なので、開発は止まっている状態です。
室伏: ゼネコンなどは自前で作ってるとは聞いてますが、新築だからできるという部分もあります。
吉田: 私たちのやっている改修工事は、不確定要素がたくさんありますから。
室伏: 新築だとその施設にまだ誰も居ませんし、自分たちのペースで作業ができます。一方で正和工業の現場は人が働いていたりする中での工事なので、予定にない調整もたくさん発生します。そこをデータ化するのはかなり難しいと言えますね
吉田: ただ新築も頭打ち、新しい土地もそうそう出ないので、リノベーションの市場を狙ってますよね。
室伏: そんな中で、正和工業には圧倒的な強みがあります。
吉田: 設備も建築も、そして電気も。いわゆるワンストップで対応できる。
室伏: 社長の言う、「総合建築業」ですね。設備も建築も両方できると、お客様は喜ばれます。別々に発注する手間が省ける上に、監督も一人二人で済むので経費も削れる。設備と建築での打合せで揉めることもありません。
吉田: 現場だけで無く、積算の立場でも実感できます。設備と建築が同じオフィスにいるので、ちょっとした摺り合わせがすぐできます。「ここどうなってたっけ?」で済みますから。これが他社だとメールでやりとりとか、時間が無駄にかかります。
室伏: 他社を見てきた者として、現場の仕上げも、正和工業はまったく違うと感じています。配管の仕上げとか見ると、「え?」ということも実際にはあります。なぜかと言えば、監督が職人任せで技術を知らないからです。しかし、ウチはそんなことは絶対にありません。官庁工事で培われた現場管理方法で納まりなどをチェックしますし、細部まで確認を怠りません。
吉田: 工事部を見ていると、本当にクレームが無いですね。
吉田: 私は以前、8年ほど積算業務に携わっていました。ただ、正和工業の領域とは違って、図面を見て部材の拾い出し、内訳書を作成していました。学校での専攻が建築設備系だったので、仕事にはすぐなじめたと記憶しています。自分で図面を引いたりしていましたから。
室伏: 私は入ってまだ半年、前職も積算業務を手がけていました。詳しく言えば、営業兼、積算でした。売上はきっちり上げていたので、そこそこ給料も良かったんです。人との会話も苦手じゃない、でもいちばん楽しかったのは、積算業務を行っている時と「気づいたんです。兼務と言うこともあって仕事を終えるのは夜の11時、12時、それなら好きな積算業務一本で行こうと思ったわけです。
吉田; 私も積算は好きですね。好きであれば、経験不足は何とかなります。
室伏: 私も出身は普通科でしたし、たまたま近所にあったアルミ屋さんに入ってから覚えました。図面を描くのだって、学んだのはそこからです。
吉田: 好きが一番で、当てた時は本当に嬉しい。達成感のある仕事です。
室伏: 当てた時にみんなで喜んでくれますよね。チームで仕事をしている感じ。
吉田: 良い意味で、みんなガツガツしている。ただその分、サボると目立ちますが(笑)。
室伏: もう少し、余裕があると嬉しいですけど。
吉田: 手持ち案件に余裕ができるよう、在宅ワーカーなどの活用を視野に入れています。
室伏: 特殊な技術なので、人員も簡単には増やせないし。効率化は課題かもしれません。
吉田: 私が手取り足取り教えるので、ぜひおいでください。素直な人なら、きっと大丈夫です。図面の読み方を覚えてもらうために、線種が何管なのかから丁寧に教えます。
室伏: わからないことがあれば、すぐ聞ける雰囲気も良いです。
吉田: 時間がもったいないので、逆にすぐ聞いてくれって言ってます。部内の7人がみんなそうした姿勢です。
室伏: 他部署の人とでもコミュニケーションをちゃんと取ってる。それも正和工業の強みですよね。